電子書籍のカバー

「私は君たちに、君たちの官能を

殺せと勧めるのではない。

わたしが勧めるのは、官能の無邪気さだ。」

byニーチェ

 

ということで、みなさんは「官能小説」を読んだことありますか?

電子書籍(アンドロイドアプリ)用官能小説のカバーのお仕事を受けました。

 

「ウラマド電子書店」http://www1.uramado-ebooks.com

プロとして活躍する現役官能小説家さんの

ここでしか読めない「書き下ろし」作品を毎週更新。

アプリ自体は無料で、気になる作品は有料でダウンロードできます。

(無料作品も何点かあり)

 

このアプリ、買い求めやすい販売方法と女性や若い世代といった

新しい読者層の獲得を睨んで有能な編集さん達が開発をしたわけですが、

ここで販売されている小説のカバーをデザインしているのです。

 

いかんせん、いつもの書籍(紙媒体)の仕事と違い

手持ちのスマフォの画面を通して視覚化するので

文字のQ数(大きさ)やCMYK→RGBといった色の出力方法も

なかなか、感覚が掴みづらく常に試行錯誤の連続です…。

とはいえ、否定的でマイナスなニュアンス含みやすい

「性欲」「いやらしい」「エロ」といった要素が、

冒頭のニーチェの言葉じゃないですが

少しでも肯定的で明るく楽しいものになるよう

真面目にデザインに注力してます。

 

思春期をこえ、身体や心、経済的な安定感も徐々に増す20代以降、

自分自身の身体的特徴や趣味思考と向き合い、

それを徐々に受け入れていく力が備わっていく「大人」だからこそ、

「性欲」という本能的な欲望と真摯に向き合い、

それを文学として楽しめるのかなーっと個人的には思います。

 

そしてその「官能・読者」を関連づける

「・(ナカグロ)」としてカバーデザインに尽力してますので、

少しでも興味のある方はダウンロードして下さいね。

(※今のところアンドロイド用のアプリしかリリースしてないようです。

iPhone用のも、もしかしたら…いつか。。)

 

最後にネットで拾ってきた性に関する名言をひとつ。

 

「第三者の目より恋をする男女を見れば、

ひとつの痴態にすぎず、

されど恋する男女にとりては、

その痴態も真剣なり、真面目なり。」

by国木田独歩